ハムスターの繁殖方法(ブリーディング)・結婚
ハムスターの繁殖は1年中可能です。
気候を考えると春や秋がベビーハムスターに負担がかからないのでベストです。
繁殖可能時期はゴールデンハムスターで生後2ヶ月ごろから、
ドワーフ(ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスター)で
生後2ヶ月半ごろから可能です。
やせ気味や肥満気味のメスハムスターは負担がかかるので繁殖には向きません。
またゴールデンハムスターで2歳以上、
ドワーフ種で1歳半以上は体力的に負担が大きいので止めておきましょう。
また種類の違うハムスターの繁殖(異種交配)もやめておきましょう。
種類の違うハムスターは同じハムスターと言えど、
まったく違うものなので、流産・死産が多く、
最悪メスのハムスターが死亡する場合もあります。
繁殖の準備
まずはお互いに顔合わせをしましょう。
オスとメスのケージを隣り合わせ、
ケージごしにコミュニケーションを取っているようであれば
繁殖を開始しましょう。
繁殖ステップ1
まずメスのハムスターをオスのケージに入れてあげましょう。
しばらくすると、オスのハムスターがメスのハムスターを追いかけ、
交尾が始まります。
繁殖ステップ2
交尾はおおよそ30分~1時間くらいです。
交尾が終わったらメスを元のケージに戻しておきましょう。
繁殖ステップ3
メスのケージには出産用に大きめの巣箱を用意し、
床材をいつもより多めにしいておきましょう。
出産が近づいたら…
妊娠から出産までの期間の目安はゴールデンハムスターで約2週間、
ドワーフ種のジャンガリアンハムスターなどで約3週間~4週間です。
妊娠中から出産直後にかけてはいつもより栄養が必要なため、
普段よりもたんぱく質やビタミン、カルシウムが豊富なメニューにしてあげましょう。
具体的には煮干しやチーズ、小動物用ミルクなどをメニューに加えてあげましょう。
出産する2~3日前になると
メスは床材を巣箱に運んで巣作りをします。
出産が近づいたらケージの掃除をひかえて、
できるだけリラックスできるようにしてあげましょう。
出産は深夜から早朝にかけて行われます。
朝起きたらケージを見て出産状況をチェックしておきましょう。
出産を終えたら
生まれたばかりのハムスターは目が見えず、毛も生えていません。
お母さんハムスターに身体を温めてもらい、母乳を飲んで育ちます。
出産直後のハムスターは気が立っていることが多いので、
妊娠中と変わらずあまり触らないようにしましょう。
生後3週間を過ぎたら、大人のハムスターと同じえさを食べるようになります。
そのままだとまだ食べにくいので、水にふやかして食べやすい硬さにしてあげましょう。
大体生後1ヶ月ほどで離乳できるようになります。
その時期を見計らって別のケージに移してあげましょう。
繁殖時のトラブル
ハムスターの繁殖は気をつけておかないとトラブルが起こります。
その中で一番悲しいことが子食いです。
これはお母さんハムスターにストレスがあったり、
お母さんハムスターの栄養バランスが悪かったり、
ベビーハムスターを人間が触って臭いをつけた場合に起こります。
また子供が病弱でこのままではちゃんと育たないと
お母さんハムスターが思ったときにも子食いがおこります。
他に成長が遅い場合に育児放棄をするというケースもあります。
これは野生の動物と同じで、
独り立ちできない子は放っておくという自然の摂理です。
かわいそうと思うかもしれませんが、
繁殖(育児)はお母さんハムスターもベビーハムスターも
命をかけた仕事なのです。